100人以上の予約があり、読めるまで時間がかかりそうなので、とりあえずおいておくことにした。
のらいぬが住む蔵書数が少ない「しょぼい」図書館で、
上野千鶴子氏の人柄が垣間見える本を見つけたので、
その本の感想をメモしておく。
「社会学」なる学問について浅学なのらいぬながら一言持っているのだが、
浅学ながら、ちょっとだけ雑感を述べさせてもらうと、
「社会学」は、ある種「うそがない学問」ではあるとは思っている。
「隙もない」と思うが・・・。
「社会学」がないと掘り起しが出来ない分野・論点もたくさんあると思うが・・・。
おひとりさまの老後 (単行本)
上野 千鶴子 (著)
単行本: 263ページ
出版社: 法研 (2007/07)
また以下の本もアマゾンの関連商品で、気になったのでいつか読んでみたいので、
以下のおいておく。
今、親に聞いておくべきこと (単行本)
上野 千鶴子 (著), 藤原 ゆきえ (著), 田島 安江 (著)
単行本: 173ページ
出版社: 法研 (2005/10)
図書館で借りてきたのは以下の本である。
遥洋子さんというタレントが書いた上野千鶴子先生の人となりと「社会学」という学問の一部が気楽に垣間見える本である。
全体的にエッセイ調で読むのに疲れない本です。
東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ (ちくま文庫) (文庫)
遥 洋子 (著)
文庫: 332ページ
出版社: 筑摩書房 (2004/11/11)
参考文献リストもあり、しっかりとした学問に裏打ちされている、といっても良いと思います。
前半部分はまったく同感です。学問の世界、ことに人文科学の世界は権威至上主義社会である。権威は真実であり、真実とはすなわち権威である。権威は権力によって維持される。そして権力はあらゆる社会、あらゆる文化において、男たちの手中にある。(『フェミニズム批評』)
このへんも浅学なのらいぬながら多少の補足意見があるのですが、浅学なのでまた今度にします。
なるほどなーというところである。正確に言うと、タレントという立場の人間が、バラエティ番組で、中途半端に近づかないでくれ、とされる言葉がたくさんある。「慰安婦」もそうだし、部落問題、人種差別、天皇制、性器の名前、etc。そして、すごいことに気づいた。仕事場で近づくなと言われた分野のすべてが、私が大学で学んでいることだった。
でも、そんなことテレビで、ましてバラエティ番組で視聴者も聞きたくない。
のらいぬは、楽しく、安全で、健全なテレビを見たいと思っている。
恋愛、結婚、家族、家庭、愛などを「文化装置」と表現されてしまうとちょっと引いてしまうのらいぬ・・・。恋愛、結婚、家族、家庭、愛、あらゆる文化装置を疑ってかかる・・・
うーん、ここはどうかな・・・。経済学者の閉鎖的な科学主義と操作主義、そして知的な怠慢のせい(『家父長制と資本制』)
「経済学」といっても、いろんな分野があるし、いろんな考え方を持った先生もいるわけで、
ちょっと一面的過ぎる意見ではないかと思ってしまいました。
のらいぬは、相対主義者でいたいと思っています。
そうなんだけど「認知と評価」について、浅学なのらいぬがもっている知見・知識では日本では少し「公平でない」ところがあるような気がしているのですが・・・。大学というところは、コーチつきの自己鍛錬の場で、学会はオーディションか。そこで認められた才能ある者が、徐々に認知され、数々の論文発表のたびに他者を圧し、上りつめた者だけが、押しも押されもせぬ「社会学者」となる。その過程で賞金も賞品もない。認知と評価あるのみだ。
世の中のすべてが、「社会学」の考察対象になるし、なんでも「社会学」という学問に乗りますからね。社会学は解かれなければならない問いに満ちみちている。・・・問いの数だけ答えがある。(『性、暴力、ネーション』)
知ってて、使わないのと、知らないで使わないのでは、大違いというところなのでしょう。学生が勉強するにあたり、参考になる言葉だと思います。学問もしかり。無理して使わなくていい。持ってるにこしたことはない。だから、勉強する。
いい言葉ですねー。言葉は感動をもたらす。学問は感動の宝庫だ。ならば、スタープレーヤーを見に行くように、偉大な歌手に握手を求めるように、憧れの学者に会いにいくのも当然の行為。そして、感動の試合に友人を誘うように、感動のコンサートに恋人を連れて行くように、感動の学問を私は大勢の人と共有したい。
といっても筆者の遥さんは、社会経験があるので、
それだけ自分に引き寄せて考えられる体験をたくさん積んでいるので、
より強くそう思えるところもあるのだと思います。
なるほどなー、というところです。学問は訓練であること。社会学は枠組みを疑う訓練。法学は法という枠内での訓練。それぞれの学問にそれぞれの専門的訓練があること。「疑う」という訓練を積むことで、枠を超えた発想が可能になること。そして、と、教授はつづけた。訓練よりももっと重要なことがある、と。直観力。
全体を通して、上野先生の人となりが伝わってくる貴重なエッセイ集となっています。
浅学なもので、知識もないし、社会学という学問も本格的にやったことはないので、
まったく判断する眼力がないが、
おそらく上野先生は、学者としても評価が高いのだろうが、
人(研究者)を育てるのも相当うまい、
もしくは人(研究者)を育てるのも好きな先生だと推察いたしました。
弟子が一人前に育てば、その分野の研究をひとり立ちしてやってくれるので、
先生も楽しみにしているというところでしょうか。
千羽の鶴を育てるように、
いろんな事象を研究する「社会学者」を千人育てた先生なのかもしれません。
しかし、東大の博士課程だと人数も多く、かつ就職もしやすいというはあると思います。
学問分野にもよると思いますが、
日本の学問の世界は「公平」でないところが多分にあるような気がし、
いくつかの本でアメリカと比較話が散逸的に出ていて、なるほどなーと思ったことがある。
東大だと「学派」を作れるというわけだ。
浅学なのらいぬの見解では、
「社会学」って、学部生、学部1年生でも、
いきなり「わかる」「理解できる」というところは注意しておく必要があると思います。
「理論経済学」などではそうはいかないと思う。
このへんは浅学なのらいぬながら掘り下げられるところだと思うが、
浅学なので、また今度にします。
「社会学」だと学部の卒論も書きやすいだろうが、
「理論経済学」などでは人によって、理解に差があり、結構きついものがあると思う。
ひとえに「社会学」といっても、
たとえば、一橋大学の社会学部では、総論的にみても、
社会学・社会変動論・社会調査・量的データ解析法・言語社会学・国際社会学・国際社会の課題・社会哲学・哲学史・社会思想・社会思想史・文芸思想研究・文化生成研究・社会文化論・社会心理学・相互行為論・社会情報論・社会心理学研究法・社会精神医学・教育心理学・社会人類学・民族誌論・人類学方法論・周辺社会の諸問題・人類学・地域研究の理論・国際協力の社会学・開発と途上国社会・環境情報論・教育計画・教育の社会史・教育保健論・教育の研究方法論・環境教育学・国際スポーツ論・地域スポーツ論・地域スポーツ論・身体社会史・政治学・政治史・政治思想史・比較政治・政治過程論・社会政策・雇用政策・国際労働論・社会政策史・社会組織論・社会組織論・医療政策・コミュニティ政策論・社会組織分析・まちづくり社会起業論・福祉社会論・日本社会史・日本思想史・アジア社会史・アジア思想史・ヨーロッパ社会史 ・ヨーロッパ思想史・アメリカ研究・アメリカ社会史
などの学問分野があり、各論では、なんでも「社会学」にのることになる。
のらいぬ的には、「社会学」は自分でやるものではなくて、
その研究成果に感謝し、身を引き締める思いを持ちつつ、
研究成果を見せてもらう側、読ませてもらう側、聞く側でありたいと思っている。
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